地上に存在する物体はその材質によって異なる周波数を反射します。例えば学校の運動場のような土がむき出しの状態、ゴルフ場のような短い草が生えた状態、山林は木が生い茂った状態、コンクリートが主流のビル街、瓦屋根の住宅街など、これらはそれぞれ異なる周波数を反射します。この性質を利用して、衛星画像で地上の状態を把握できます。
このリモートセンシングのデータを機械学習で解析して、現地を実査することなくエリアの状況が把握できます。例えば以前ここに載せた海岸の浸食のほか、山林の違法伐採、不法投棄、土地利用の変化(例えば田地や山林がソーラー発電所に転換など)が把握できます。もっと画期的な利用方法も今後出てきそうですが、僕の老いた脳では無理。
分析に至るまでにいくつかのハードルがあるのですが、衛星画像の場合、画像自体を手に入れること自体がちょっと厄介です。プログラムを書くと、画像データを手に入れるだけで30行ぐらい。
そこでこの作業をアプリ化して簡単に衛星画像を取得できるようにしました。
アプリはこんなシンプルな画面です。
GoogleMapで、画像を欲しいエリアの左上と右下の座標をそれぞれコピー&ペースト、
希望の期間をカレンダーから選択(字が小っちゃくて見づらい+クリックしづらいです)
↓
必要なバンドを選択
↓
保存するフォルダを選択
↓
「画像URLの保存」ボタンを押すとその条件に合う画像が何枚あるか表示されます。
それでOKならば、「画像のダウンロード」ボタンで画像を取得します。ダウンロード中、一番上に「応答なし」のエラーが出ますが、ダウンロードは正常に続いています。
「画像のダウンロードが完了しました。」のメッセージで完了です。ダウンロードした画像ファイルは自動で「年月日+バンド名.tif」になります。
アプリはここに置いておきますので、ご自由にダウンロードしてください。使っていただければ幸いです。
バンド名に誤りがあったのを修正しました。B02(Red)→Blue、B04(Blue)→Red